ギリアドサイエンシズ(GILD)が気になってます。
実績PERが6.3、予想PERが7.32とけちょんけちょんに売り叩かれています。
配当も2.44%と可もなく不可もなく、少し寂しい程度の利回りです。
株価は昨年の高値から35%下落しています。 

GILDはC型肝炎治療薬の「ソバルディ」と「ハーボニー」で急成長したバイオ企業です。
重篤な副作用なくほぼ100%の治癒率を誇るC型肝炎治療薬を世に出し、まさに製薬業界のブレイクスルーを達成した企業と言えるでしょう。
最近重大な副作用としてB型肝炎ウイルスの活性化が指摘され、実際に亡くなられた患者さんも出たようです。
が、原発性肝臓癌のほとんどは肝炎ウイルスの影響によるものなので、C型肝炎を抑え込めるならば患者さんにとっては極めて有望なお薬と言えるでしょう。
ここで注意が必要なのは肝臓癌のほとんどは転移によるものなので、肝臓癌が無くなることはありません。

そんな素晴らしい薬を開発したGILDですが、株価は高値から3.5割引になっています。
原因としては、薬価が高い、メルクによる特許侵害訴訟などが挙げられるでしょうが、何にせよ行きつく結論としては、投資家が「ソバルディ」、「ハーボニー」以降の成長ストーリーを描けないという点にあるのでしょう。
薬価の問題は私はそれほど気にしていません。薬効も高いので、当然値段も高くてしかるべきでしょう。
ヒラリー・クリントンもいちゃもんをつけていましたが、治す医療を削るのはいかがなものかと個人的には思います。
しかし、どの国も社会保障費の膨張が問題になっているので、ある程度の減算は仕方ないでしょう。
特許侵害訴訟についても陪審評決では敗けましたが、その後の地裁判決では評決破棄という結論に至っています。

つらつらと長くなってしまいましたが、製品のクオリティは確かなので、GILDは70ドル台ならばbuyで良いと思います。
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